雨の多い時期など、湿気が気になりませんか?
マンションなどは気密性が高いうえに、クローゼットなどは基本的に閉めっぱなしが多いのではないでしょうか。
他にも
- 下駄箱
- シンク下
- 食器棚
- 脱衣所
など。
除湿剤を置くなどして湿気対策をしないと、カビやニオイが心配です。
「これらの場所を除湿したい!」
と思っても、除湿剤を毎回取り換えるのは面倒です。
(除湿剤を買いに行くのも使用後の除湿剤の処分も手間ですよね。)
だからと言って、除湿機ってこんな狭い場所向きではありません。
だいたい、クローゼット等にはコンセントが無い場合が多いと思います。
そこで便利なのが、狭い場所でも無給電(コードレス)で繰り返し使えるコンパクト除湿機です。
この記事では、
- コンパクト除湿機の良いところ
- コンパクト除湿機の良くないところ
- コンパクト除湿機にはちゃんと除湿効果があるのか
- コンパクト除湿機と使い捨て除湿剤、どちらがお得か
について紹介したいと思います。
コンパクト除湿機ってどういうもの?
コンパクト除湿機ってあまり聞き慣れませんよね。
一見スピーカーにも見える、これがコンパクト除湿機です。
ご覧の通り電源コードも無くてコンパクトなので置く場所に困りません。
コンパクト除湿機が吸湿してしまっても、乾燥すればまた使用できます。
除湿機というよりも、繰り返し使える除湿剤といった方がイメージしやすいかなと思います。
その他、製品の仕様は次の通りです。
吸湿量 | 100ml |
サイズ | 直径 70mm × 高さ 195mm |
乾燥時間 | 約2時間 |
除湿面積 | 約3畳 |
除湿可能日数 | 1回の乾燥で15日間使用可能 |
コンパクト除湿機の良いところ
コンパクト除湿機の良いところを紹介します。
では、順番に説明していきます。
本体が小さいのであらゆる場所に置ける
本体はペットボトルとほぼ同じ大きさで、非常にコンパクト。
それに、本体を立てても、寝かせても使用できます。
大型除湿機では設置出来ない狭い場所でも、コンパクト除湿機なら問題なく設置出来ます。
電源が不要なので、コンセントの無い場所にも置ける
コンパクト除湿機は電源が不要です。
ペットボトル1本分程度のスペースがあれば、コンセントが無くても設置出来ます。
下記の場所はコンセントが無いところが多いのではないでしょうか。
- クローゼット
- 下駄箱
- シンク下
- 食器棚
これらの場所でも、コンパクト除湿機の設置には問題ありません。
作動音が無く静か
電気で作動しているわけではないので、音がしません。
就寝時もクローゼットから作動音が聞こえる事が無いので、睡眠の邪魔になりません。
操作が不要なので置くだけでOK
電源やスイッチはありません。
コンパクト除湿機を置くだけです。
スイッチの入れ忘れ等の心配もないのですごく楽です。
除湿範囲は約3畳
除湿範囲は約3畳をカバーしています。
大きめのクローゼットには、使い捨ての除湿剤を2つ使用していましたが、これなら1台で大丈夫です。
吸湿状態が一目でわかる
1回の乾燥で15日間使用できますが、複数の除湿機を使っていたら、乾燥スケジュールを把握しておくのって面倒ですよね。
それに、湿気の多い場所での使用では15日経たずに吸湿してしまう場合もあります。
じゃあ、どのタイミングで乾燥すればいいの?
「大丈夫です。コンパクト除湿機の表示窓の色を見れば確認できます。」
乾燥状態から吸湿状態まで
オレンジ
↓
ダークブラウン
↓
ブラック
の順に色が変わっていきます。
写真では1週間使用後と2週間使用後の色の違いが少し分かりずらいのですが
このように表示窓がブラックになれば乾燥のタイミングです。
表示窓の色で一目で確認できるのが便利です!
吸湿しても乾燥して繰り返し使える
コンパクト除湿機は吸湿しても、付属の乾燥台座で乾燥すれば繰り返し使えます。
- 毎回買う必要が無い
- ゴミ捨て不要
で、手間が省けます。
表示窓はブラックです。
表示窓はきれいなオレンジになりました。
見た目がスマート
除湿機っぽく見えないこの形。スピーカーのようにも見えます。
食器棚や玄関に置いても、あまり浮かないこの見た目、結構気に入ってます。
経済的
乾燥すれば、繰り返し使えるます。
一度買えば、あとは乾燥時の電気代のみで済むので経済的です。
使い捨て除湿剤との費用比較は後で紹介します。
費用比較はこちら → どれくらい使用すればお得になるのか
コンパクト除湿機の良くないところ
約半年、使っていますが、今のところ良くないところは思い浮かびません。
しいて言えば、価格が少し高いところでしょうか。
7~8000円は安くありません。買おうかどうか少し迷いました。
しかし、この後でも書いていますが約1年半使えば使い捨て除湿剤よりお得になるので、長い目で見れば高いものでも無いかと思います。
我が家にとってはクローゼットに除湿剤は必要なものなので。
費用比較はこちら → どれくらい使用すればお得になるのか
本当に効果があるのか
大型除湿機や使い捨て除湿剤なら、水が溜まったり等、見た目で除湿してくれているのが分かります。
しかしコンパクト除湿機は
- 「吸収された水分が見て確認できないので、ちゃんと除湿しているのかわからない。」
- 「表示窓の色は変わるけど、これを信じていいのか?」
といった疑問があります。
湿度ってなかなか実感できるものではありませんから。
なので、実験してみました。
実験方法
下駄箱にコンパクト除湿機を2台置いて湿度の変化を確認しました。
クローゼットにコンパクト除湿機を1台設置では除湿に時間がかかり、効果が分かりずらいです。
この実験はコンパクト除湿機に除湿効果があるのかを確認するため行います。
普段の使用方法とは異なりますが、効果が分かりやすいよう狭い場所に2台設置して実験しました。
実験手順は次の通りです。
- 下駄箱にコンパクト除湿機を設置。(湿度確認)
- しばらく放置。(除湿中)
- 下駄箱の湿度確認。
- 下駄箱からコンパクト除湿機撤去し、下駄箱の扉を開ける。
- しばらく放置。(除湿状態から平常状態へ)
- 下駄箱の湿度確認。
「3.」で湿度が下がって、「6.」で湿度が元に戻っていればコンパクト除湿機に除湿効果アリということになります。
さあ、どうなるんでしょうか。
早速やってみましょう!
実験結果
実験の正確性を増すために、同じ実験を2回しました。
実験の結果、2回ともコンパクト除湿機に除湿効果が確認できました。
実験結果の詳細は次の通りです。
実験1回目
1. 下駄箱にコンパクト除湿機を設置。
湿度44%
2. しばらく放置。(除湿中)
3. 下駄箱の湿度確認。
湿度40%
4. 下駄箱からコンパクト除湿機撤去し、下駄箱の扉を開ける。
5. しばらく放置。(除湿状態から平常状態へ)
6. 下駄箱の湿度確認。
湿度45%
実験2回目
1. 下駄箱にコンパクト除湿機を設置。
湿度45%
2. しばらく放置。(除湿中)
3. 下駄箱の湿度確認。
湿度40%
4. 下駄箱からコンパクト除湿機撤去し、下駄箱の扉を開ける。
5. しばらく放置。(除湿状態から平常状態へ)
6. 下駄箱の湿度確認。
湿度44%
実験結果のまとめ
湿度の変化
44% → 40% → 45%
湿度の変化
45% → 40% → 44%
このように、2回ともコンパクト除湿機を設置した場合に湿度が下がっています。
この実験結果より、コンパクト除湿機は効果アリと言えます。
どれくらい使用すればお得になるのか
繰り返し使えるので経済的とはいえ、本体は結構な値段がします。
一体どれくらい使用すれば、使い捨て除湿剤よりお得になるのか、計算してみました。
費用比較用の条件
費用比較用の条件は次の通りとしました。
少しややこしいので、結果だけ知りたい方は読み飛ばしてください。
クローゼットが3か所あるので除湿機(除湿剤)の使用数量は3個とする。
除湿剤の1か月あたりの費用は
・除湿剤価格:630円/2個入り
・有効期間:2か月
より、630(円)÷2(個)×3(個)÷2(か月)=472.5円
コンパクト除湿機(除湿ボトル3本付き)の価格は:7580円
1か月あたりの電気代は
・1回の充電での使用期間:2週間(0.5か月)
・1回の充電の電気代:1.5円/1個(販売ページの情報による)
より、1.5(円)×3(個)÷0.5(か月)=9円
費用比較の結果
費用比較の結果は次の表のとおりです。
使い捨て除湿剤 | コンパクト除湿機 | |||
本体代 | 電気代 | 合計 | ||
1か月目 | \472.5 | \7580 | \9 | \7,589 |
2か月目 | \945 | ― | \18 | \7,598 |
中略 | ||||
16か月目 | \7,560 | ― | \144 | \7,724 |
17か月目 | \8,032.5 | ― | \153 | \7,733 |
17か月目(約1年半)でコンパクト除湿機のほうが安くなります。
金銭的に安くなることもありがたい事ですが、
- ごみ捨てが不要
- 取り換え時の購入の手間が無くなる
というところも非常にありがたい。
乾燥機にセットするだけで、また使えますからね。
製品ラインナップ(セット内容)
コンパクト除湿機のセット内容は除湿ボトルの付属本数によって3種類と除湿ボトル単体でのラインナップがあります。
- 通常セット(乾燥台座1個、除湿ボトル1本)+除湿ボトル2本
- 通常セット(乾燥台座1個、除湿ボトル1本)+除湿ボトル1本
- 通常セット(乾燥台座1個、除湿ボトル1本)
- 除湿ボトル単体
1. 通常セット(乾燥台座1個、除湿ボトル1本)+除湿ボトル2本
2. 通常セット(乾燥台座1個、除湿ボトル1本)+除湿ボトル1本
3. 通常セット(乾燥台座1個、除湿ボトル1本)
4. 除湿ボトル単体
まとめ
コンセントの無い狭い場所の除湿にコンパクト除湿機を紹介してきました。
良いところ
良くないところ
- 少々、価格が高い
しかし、約1年半使用すれば使い捨て除湿剤より安くなります。
費用比較はこちら → どれくらい使用すればおとくになるのか
コンパクト除湿機に本当に除湿効果はあるのか。
実験を行い、ちゃんと除湿効果がある事を確認しました。
除湿実験はこちら → 本当に効果があるのか
コンパクト除湿機はちゃんと除湿してくれており、利点も多数ありました。
普段から除湿剤を使用していて取り換えには大変面倒不便を感じていましたが、コンパクト除湿機を使うようになってから随分楽になりました。
もう使い捨て除湿剤には戻れなさそうです。
コメント